プロフィル
〈紅林みつ子〉「ライフケアシステム」訪問看護婦—「老人や末期の人にとって家庭は最高の場だと思いますね」
吉
pp.465
発行日 1983年4月1日
Published Date 1983/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922930
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昨年の第六回「死の臨床研究会」で『病院ケアに対して在宅ケアの優位性—とくにターミナルケアに関して』という題で、末期患者の場合、病院にいるよりも退院して家庭で看護されている方が食欲が増し、全身状態が改善され、血清総蛋白やヘマトクリット値が良くなることを実際のデータでもって示し、会場から驚きとともに、共感をも感じさせる声があがった。
癌末期で腹水がたまり、入院中飲むことも食べることもできず、鎮痛剤のブロンプトンカクテルさえ吐いてしまい輸液でやっともっていた患者がいた。顔はまっ黒でいつもうずくまっていたので、コミュニケーションもとれなかった。
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