特集 老人のターミナルケア・2
癌末期を在宅で過ごした老人への訪問看護
後藤 志津子
1
1京都・堀川病院居宅療養部
pp.816-820
発行日 1980年8月1日
Published Date 1980/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919017
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はじめに
当院が訪問看護を開始して7年になる.現在134名の居宅療養患者がおり,そのうち43名の訪問を行っているが,訪問対象者のうち70歳以上が75%を占め,病気も脳血管障害や癌などが多く,転帰も入院,転医,拒否などで訪問中止となった者を除くと,死亡が約半数を占めるというように,終末期の患者が多い.
そこで,間欠的に入院を繰り返していた癌患者を受け持ち,その終末にかかわったのでここに紹介し,老人の死とケアについて考えてみたい.
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