ベッドサイドの看護
両下肢壊死状態の寝たきり老人の状況改善へ向けての訪問看護
森川 美智子
1
1横須賀市訪問
pp.422-425
発行日 1983年4月1日
Published Date 1983/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922919
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はじめに
老齢化社会に伴い,当市でも訪問看護が昨年10月より発足した.発足後2か月半が過ぎた12月中旬,保健所保健婦より,両下肢壊死状態で放置されている寝たきり老人がいると連絡があった.老人の介護者は介入を拒否し続けていたが,度々の訪問で訪問看護を承諾したので,訪問看護を実施してほしいという依頼を受けた.
訪問してみると,両下肢全体が一見壊死状態,黒褐色に変色し,ちょうど丸太が黒こげになったように見え,左足趾の状態は不明で欠損していると思われ,また右第1趾,第3趾の爪は約3-5cmにわたってワシ状に伸び,人間の足とは思えない状態で,足が腐っていると思われた.
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