特集 末期患者の家族とのかかわり
癌終末期医療の問題点—死亡患者家族へのアンケート調査より
山本 ミサエ
1
,
小友 安子
1
,
渡辺 秀子
1
,
山田 靖子
1
1国立がんセンター病院10階病棟
pp.415-420
発行日 1983年4月1日
Published Date 1983/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922918
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はじめに
近年,臨死患者の看護の重要性が強調されている.疾病からの解放を助ける看護にも増して,人生の総決算を迎える患者の看護が重要であることは当然と思われるが,臨死患者においては,肉体的苦痛に対する治療を続けるとともに,精神的要求をできる限りくみ取りながら,患者家族とも協力して看護することが必要である.しかし,その看護は現実的には必ずしも容易なことではない.
今回私たちは,身内の死を体験した患者家族を通して,死の床にある患者の気持ちや看護する家族の気持ちを少しでも理解し,今後の看護の指針にしたいと考え,このアンケート調査を行った.
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