素手でつかむ看護 心に残るマラウイでの生活・10
看護教育
工藤 芙美子
1
1神奈川県立こども医療センター
pp.1189
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922880
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マラウイには正看・准看護婦制度がある.高校終了時にMCEというレベルのテストがあり,合格すれば大学入学の資格を得ることができ,高等看護学校にも入学できる.中間レベルのJCEで終わった人は准看護婦のコースに進むが,この国では助産婦,看護婦のどちらを先に学んでもよい.両方の資格を取るのである.St. Luke'sには准看護婦学校が付属しており,実習中心に2年間勉強する.2年間の学費50kwacha(1万5000円)支払わなければならないが,毎月学年別に3-4kwachaもらうことができる.
入学は1月と7月で,まず1か月間教室だけでの基礎教育を受け,2か月目に実習に入り,筆記・実技テストによって進級していく.日本が処置中心のイギリス式看護であったように,アフリカの国々もまたイギリス式看護が教育の柱になっている.2年間このイギリス式に悩まされ続けながらも,教育の違いの中で多くを学ぶことができた.
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