医声看語
ひとつの小さな新聞記事
犬尾 貞文
1
1いぬお病院
pp.1196-1197
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922882
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ある日,夕食をとっていた時,電話が鳴った.看護婦の話によると,警察より連絡があり,‘スーパー寿屋の裏で人が死んでいる.所持品をみると,私の病院名の入った薬袋があるので確認してほしい’とのことである.さっそく調べてみると,その日の午後は,仲間と一緒に元気いっぱいソフトボールに興じていたAさんが不在と判明した.
最近の彼の入院生活は,いつものように会話は少なかったが,特に目立つような変わったことはなかったので,まさかと思いつつ現場に向かった.
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