喫煙の生理・衛生学・15
受動的喫煙の生体影響[2]—客観的急性影響について
浅野 牧茂
1
1国立公衆衛生院生理衛生学部
pp.1173-1176
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922875
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わずか一条の煙で健常者にも明らかな生理的影響を及ぼす
受動的喫煙の生じている時に,当人の自覚の有無にかかわらず客観的に明瞭に証明しうる生体影響の起こる場合がある.それは,極めて少量のたばこ煙が鼻先をかすめて流れた時にも当てはまる.
図1は,その1例を示すポリグラフ記録1)であるが,鼻尖部に立ち昇った副流煙がわずか2秒間経鼻的に吸入された際の,非喫煙者に認められた反応である.
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