喫煙の生理・衛生学・17(最終回)
受動的喫煙の生体影響[4]—肺癌との関係
浅野 牧茂
1
1国立公衆衛生院生理衛生学
pp.1413-1416
発行日 1982年12月1日
Published Date 1982/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919739
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都会生活と受動的喫煙
都会在住の人々は非喫煙者であっても,血中や尿中あるいは唾液中にニコチンが常時検出され,意識されない間に受動的喫煙が毎日のように生じていることが証明されている.
シガレット煙中には,粒子相成分(いわゆるタール分)と気相成分(ガス状成分)のどちらにも,様々な癌原物質,腫瘍発生物質,発癌協力物質,線毛障害物質,そして毒性物質が含まれている.1)
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