ベッドサイドの看護
血液病患者の口腔内疼痛への援助
松橋 則子
1
,
高須 立子
1
1国立名古屋病院血液病センター
pp.912-914
発行日 1982年8月1日
Published Date 1982/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922844
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はじめに
近年,白血病は,化学療法の進歩と補助療法により,緩解率が著しく向上してきた.特に急性白血病では,発病後の生存期間が延長している.しかしその経過中には,腫瘍の浸潤および抗白血病剤の副作用または感染による,口内炎が問題となることが多い(表).
特に,口内炎による疼痛は高頻度に出現し,食事や会話等の欲求を阻害する.このため患者の不安は増強し,闘病意欲の減退にもつながっている.今回,著しい口内炎を併発した急性白血病患者の看護をとおして,我々スタッフが再認識したことをまとめてみた.
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