NURSES' VIEW
3つの提案
唐沢 里子
1
1下伊那赤十字病院看護部
pp.865
発行日 1982年8月1日
Published Date 1982/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922833
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看護を巡る人間関係は難しいものと決めつけて,素通りしたくなります.そして,人間は複雑であるために,かかわり合いが煩わしくなるのも当然です.特に,人間の欲求の奥深い部分と,より豊かにつき合うことは,人の生きるエネルギーを増すことになります.それゆえに,人と人とのかかわりで,嫌な場面があっても,そこから逃げださず,より通じ合えるまでの過程を大切にすることが必要です.
先日こんなことがありました.その日は外来のAナースが手術室に手伝いに行き,帰宅が遅くなる旨を家にも連絡し,遅くまで仕事をするつもりでいるとBナースが‘片づけは私がやるから帰っていいわ’と言うのです.そう言われたAナースはすっかりやる気をなくしてしまい,早々と帰ってしまいました.そして翌日‘部長さん,手術室にも来てBさんに注意してくださいよ’と私に同意を求めるのです.
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