ひろば
指さし呼称の提案
村田 徳治郎
1
1慈生会ベトレヘム病院検査科
pp.186
発行日 1972年2月15日
Published Date 1972/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907523
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毎日,私は駅頭で電車の乗り降りや停止・発進の際,駅員が手を左右にあげて安全を確認するサインにいっも感心する.安全を確保するためには単に頭や目で判断するだけではまだ完全とはならない,という証明のように思われる.
私どもの毎日の検査業務の初め終わりに,火災やガスもれの防止にそこの責任者だけが気をつけるだけでは不充分で,電気やガスを使用する器械が特に多い検査室では,ひとりひとりが十分気をつける必要があるのはいうまでもない.まして試薬や器械には発火性の高いものが多い.特に炎光光度計のように空気とガスを使用する場合,ちょっとという気持で点火したまま席をはずす人が多い.そこにエーテルを,他の検査をしていたものが置いて,いま少しでとりかえしのつかない事故を起こすところであった,と知人は話していた.
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