特集2 透析患者の食事管理指導
長期透析患者の食事管理と指導の実際
東郷 登与子
1
1横須賀共済病院人工腎臓部
pp.896-899
発行日 1981年8月1日
Published Date 1981/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922786
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はじめに
食事は,単に生命保持や諸活動のエネルギー源の補給だけでなく,精神的再生産として,より人間的な営みであり,これは人間の生活全般にかかわる問題であるだけに意義深いものがある.
透析医療の進歩・発展は目覚ましく,透析患者は内部障害者として,一応安定した状態での社会生活が可能となった.しかし,透析療法は永続的に腎の一部の機能しか代行しないため,日常生活において様々な制約を受けなければならないのが現状である.そのなかで,安定した体調を維持し,より健康的な生活をしていくためには,患者自身が管理する食事療法が最も重要である
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