特別論稿 救命の看護過程
安全性の哲学をふまえて—第35回医学書院看護学セミナー講演より
川島 みどり
1
1東京看護学セミナー
pp.286-297
発行日 1981年3月1日
Published Date 1981/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922735
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
今日は,日ごろ私の考えております,しかも最近問題意識を新たにしました“救命の看護過程”について,お話ししたいと思います.
私たちの日常生活の周囲には諸々の危険が存在しています.増え続ける車,スピード,汚染する空気,そして食品添加物,母乳の中にまで農薬が証明されるなど,数えあげればきりがなく,危険でないものを数えるほうが早いのかもしれません.そのいずれもが,科学の進歩の成果や文明の産物でもあって,現代社会に生きる私たちとしては,これらの恩恵を受けずに生活することは困難な状況にあります.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.