ベッドサイドの看護
意識障害のある術後患者のリハビリテーション看護
岡川 文香
1
,
松本 公子
1
,
森 美穂
1
,
金村 加代子
1
,
貞益 淑子
1
,
大津 弘子
1
1大阪府立成人病センター11階南病棟
pp.954-956
発行日 1980年9月1日
Published Date 1980/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922689
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はじめに
人間が植物状態化する危険はいろいろあるが,外科病棟においても,侵襲の大きい手術が行われ,その危険性は大いにある.私たちは甲状腺癌術後,多発性脳梗塞のためⅢ群3段階方式によると,200—300の重度の意識障害を合併した患者の看護を経験した.そこで,本患者の看護を通し,とかく植物的状態という絶望的な言葉に左右されがちな中で,常に可能性を追求し,積極的に患者の機能を引き出し伸ばす姿勢が,医療者側に必要であり,また患者にとって家族の役割の大きさに改めて認識を深くする機会を得たので,ここに報告する.
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