くすりの毒性・2
ウイントマイロンが世に出るまで—新薬の安全性の評価
高橋 日出彦
pp.201
発行日 1976年2月1日
Published Date 1976/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922564
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サリドマイド・ショックの余韻まだ消えもせぬころ,ある製薬会社から新製品の毒性の検討を依頼されたことがありました.毒性学者の立場は,実を言うとはなはだ面倒なものなのです.
まず,動物実験の成績からヒトに対する安全性をどの程度予測し得るか,という極めて厄介な問題がある上に,自分の成績なり予測なりを,どの程度,依頼先が採用するかという問題が,実は明瞭でないのです.
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