車椅子訪問記・4
‘お刺身’ルポルタージュ—届かぬこころ
箙 田鶴子
1
1世界身体障害芸術家協会
pp.832-835
発行日 1977年8月1日
Published Date 1977/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922505
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善意問答 その2
ぐんなり首を落としたまま回って行ったのは喫茶室,訓練を済ませた園生たちが,車椅子や歩行器で三々五々集まっている.記し忘れたが園内には喫煙室もある.
俳句や洋画,書道クラブもあり,それぞれの作品が廊下にはり出されていた(指導者が不適当なのではないか.絵画に限っていうとして,はり出された最も秀作と案内者の自慢したものが,ひたすら模範的な正確さを目指すに一種いじましいほどで,キャラクター抹殺だけを心がけているような感じがした.失礼,画家として私の目である).
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