連載 症状の起こるメカニズム[観察のポイント]・7
リンパ節腫脹
橋本 信也
1
,
西山 悦子
2,3
1東京慈恵会医科大学第3内科
2ライフプランニングセンター
3健康教育サービスセンター
pp.628-631
発行日 1989年7月1日
Published Date 1989/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922304
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
リンパ節腫脹とは
リンパ節は直径約1mmから1〜2cmぐらいの大きさを持ち,生体には約500〜600個ぐらいが広く分布しています.体の表面近くでは下顎部,側頸部,鎖骨上窩,腋窩,鼠径部,肘窩部など至るところにあり,側頸部や鼠径部では,正常でも小豆ぐらいの大きさに触れることがあります.表在リンパ節が大きく腫れていなくても,腹部,縦隔洞などの深部リンパ節が腫大することもあります.
リンパ節腫脹はリンパ節に原発する疾患の主要な徴候ですが,その他の炎症,腫瘍,代謝疾患に続発して腫大することもあります.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.