今月の主題 First-line検査
異常症状からみたFirst-line検査
リンパ節腫脹
岩田 純一
1
1関東労災病院血液内科
pp.750-752
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902691
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ポイント
●リンパ節腫脹をきたす疾患は多種多様であり,熟知しておくこと.
●リンパ節腫脹患者の診察のポイント
1)発熱,皮疹や全身症状の有無
2)腫脹が限局性か全身性か?
3)腫大リンパ節の疼痛,硬度,大きさ,可動性
4)限局性の急性感染症では化膿創などの責任病巣の発見
●原因疾患の頻度は細菌性,ウイルス性の急性感染症が多いが,悪性腫瘍などの重要疾患を見落とさないことが肝要.
●検査は,血算,生化学,CRPに加え,疑わしい疾患に特異性を有するものを選んで加える.
●リンパ節生検は診断上有用であるが,侵襲を伴うため症例を選んで行うべきである.
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