病院長プロフイル・16
買われる政治的手腕西村泰(愛媛県立病院長)
pp.42
発行日 1954年10月1日
Published Date 1954/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541200878
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病院協会副会長の西村泰氏は,どことなく大人(タイジン)と呼び度い一種の風格を具えている。恐らく若い時日本郵船に勤めて外国を周遊し,又大正15年から昭和5年迄は,同仁会北京医院副院長として大陸風に鍛えられたせいもあるためだろう。
同氏は大正5年故柿沼東大医学部長等と共に,東大医学部を出て,林,入沢両教授に師事した。同期生及びその前後の同窓生は俊雄揃いであつたことは周知の如くである。又同氏は一高,東大を通じてボート,水泳の名選手であり,交友層は広汎に亘り,スポーツマン特有の物にこだわらない明るい性格から,誰にも親しまれて,それで大に得をしている点も多いようである。
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