PRISM
ナースと精神科医のリエゾン
保坂 隆
1,2
1東海大字医学部精神科
2東京都立駒込病院神経科
pp.961
発行日 1988年10月1日
Published Date 1988/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922101
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精神医学の臨床形態の1つとして,コンサルテーション・リエゾン精神医学が近年注目されています.これは総合病院での精神科医の役割を明確化したもので,「コンサルテーション」とは「助言」を意味しています.つまり内科や外科の患者さんが不眠症やうつ病のような状態になった時などに,依頼された精神科医が「これは○○という状態です.××という薬を投与してみてはいかがですか」と助言する機能を意味しています.
一方,「リエゾン」とは「連絡」とか「連携」と訳され,患者さんについての精神科的問題や管理的問題の原因が患者さんを取り巻く状況—具体的には医師—患者関係,看護婦—患者関係,患者—家族関係などにある場合,「両者間の調整」をする機能を意味しています.さらに,医療スタッフ間の調整もその対象に含まれています.
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