連載 COLOR ATLAS—徴候から理解する脳のしくみと働き・14
知覚障害[2]—知覚のしくみ
馬場 元毅
1
1東京労災病院第2脳神経外科
pp.420-423
発行日 1988年5月1日
Published Date 1988/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921974
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昨年の4月からこのシリーズを担当させていただき,なんとかここまでやってこられたのは,皆さんが脳や神経のしくみや働きを懸命に理解しようとする熱意が私に感じられたからです.これからも頑張りますので,よろしくお願いします.
さて,今月は知覚のしくみについてお話いたします.知覚受容器で感知された知覚刺激が,知覚の種類によって異なった太さの神経線維を通って,遠心性に中枢方向に伝えられることは,先月号で既に述べました.この刺激は脊髄の後根を通って脊髄内に伝えられ,運動神経の時と同様に,いくつかのニューロン,(第1次→第2次→第3次ニューロン)を乗り継いで中枢に達します.
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