特集 ターミナルケアはどこまで可能か—さまざまな場での看とり
病院におけるターミナルケアの問題点を考える—社会保険広島市民病院内科病棟での取り組み
望月 陵子
1
,
岡野 喜代美
1
,
三谷 艶子
1
1社会保険広島市民病院東3病棟
pp.1077-1085
発行日 1987年11月1日
Published Date 1987/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921851
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はじめに
広島市民病院は19科,17病棟,730床を持つ,地域医療の中核的存在の病院である.
当病棟は一般内科50床,看護スタッフ24名,内科医師15名(他病棟にも患者を持つ)で構成されている.入院患者は,肝硬変,肝癌を主に,悪性疾患患者が約半数を占め,年間の死亡退院数は約70名で漸増傾向にある.悪性疾患以外では,糖尿病,肝炎,腎疾患,大腸疾患などの患者が多い.医療の高度化による特殊検査や治療を目的とした短期入院の件数が増し,入退院数は月平均40名を数える.また,院内における糖尿病教室の担当病棟でもあり,一般内科病棟としての煩雑な業務をこなしている.
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