連載 医のなかの想い—ドクター“のぞみ”の院内日誌・5
診察室のおにぎり3個
小笠原 望
1
1高松赤十字病院第1内科
pp.490-491
発行日 1987年5月1日
Published Date 1987/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921717
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外来日の朝,弁当と別にタッパーに入れた3個のおにぎりを荷かごに,私は愛車の赤いキュートで家を出る.
おにぎり3個を診察室の机の隅に置いて,8時半には朝の外来を始める.昼を過ぎ,空腹になると「ちょっとすみませんねえ」と言っては診察室の裏で1個ずつおにぎりを食べながら,延々外来を続けるのである.
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