SCOPE
「もしもし,何か心配がおありですか?」—都立駒込病院“AIDS電話相談室”を訪ねて
pp.438-439
発行日 1987年5月1日
Published Date 1987/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921705
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我が国で始めてAIDS患者が認定されたのは1985年の3月.そこからさかのぼること約2年半ほど前,東京都では都立の感染症科を持つ4病院の部長に,ウイルス研究者,呼吸器・血液の専門医を加えたメンバーから成るAIDS研究会が発足していた.
1981年,米国で初めて報告され,翌年AIDSと呼ばれるようになった後天性免疫不全症候群(Acquired Immunodeficiency Syndrome;AIDS)が米国社会をパニックに陥れていたころのことである.関係者の間では,米国との交流などからみて,AIDSが日本に上陸するのは時間の問題とみられていた,米国からの資料を検討材料に,その対応に向けての準備が進められていたのである.
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