NURSING THEORY 看護理論ってなあに?・16
オレム看護理論を読む[1]—看護におけるセルフケアとは
稲岡 光子
1
1日本看護協会看護研修学校
pp.326-327
発行日 1987年4月1日
Published Date 1987/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921682
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私が初めてオレム看護理論に出会ったのは,ニューヨークに住み慣れてきた1970年代の中頃であった.当時は明けても暮れても小児病棟のことで頭が一杯で,日常の小児看護を支えてくれるもの以外,他のことに取り組む余裕はなかった.ましてオレム看護理論は,小児看護にかんして,「看護の一要因としての年齢」というところで主に触れているだけで,興味を引かれるというほどではなかった.
当時のアメリカの一般社会ではセルフケアがブームで,あらゆる形でセルフケアが啓蒙されていた.そこで,看護におけるセルフケアの概念を確認しなければとあらためて本棚から取り出した,というのが本当の出会いとなった.
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