PROFILE
—Kathleen Ann Paton—マンリー病院(オーストラリア)手術室婦長—「メスを握る医師にとって最も怖い存在」
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pp.1071
発行日 1986年9月1日
Published Date 1986/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921525
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手術室4つ,1日の平均手術件数30,リカバリールームにはベッドが10,1982年以来,手術室の総監督さん.8時から始まる手術に備えて,毎朝7時半には位置に着いて用意ドン態勢.デスクの上の4つの電話を秘書と代わりばんこに受けながら,手術の予定をコーディネイトするのも大変な仕事だ.担当の麻酔医,手術所要時間,ベッドの空き具合などを頭の中のコンピュータにインプットして予定表を組む.
手術が始まると,New South Wales州の保健省で定めた非常に厳しい医療規則に反則していないかどうか,バッチリ目を光らせている.エアコンは適温か,手術着はきちんと着用されているか,器具の完備などの手術環境から,患者の手術同意書,医師の患者に対する説明の仕方,手術の技術などに至るまで冷静に観察して報告書を作り,院内のMedical Superintendent(総婦長)に提出する.
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