和漢診療の実際・6
‘気’‘血’‘水’のはなし[4]—血の滞り・瘀血について
寺澤 捷年
1
1富山医科薬科大学附属病院和漢診療部
pp.690-693
発行日 1986年6月1日
Published Date 1986/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921442
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俗に‘血の巡りの悪い人’という表現がある.これは‘チアノーゼを呈している人’という訳ではなく,‘オツムの少々弱い人’‘思考力や洞察力の欠けている人’という意味で用いられるようだ.
漢方医学では古くから,この‘血の巡り’ということに注目してきた.今回は血の巡りがスムーズに行っていない病態,すなわち血の滞り,瘀血(おけつ)について話を進めよう.
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