特集 患者を守る看護の役割を考える
日常の中に見る患者の権利
小林 美智子
1,2
,
佐藤 幸子
3
,
佐藤 治代
4
,
金 仁淑
1東京都立府中病院看護セミナー
2東京都立府中病院整形外科
3東京都立府中病院脳外科病棟
4東京都立府中病院小児科病棟
pp.38-41
発行日 1986年1月1日
Published Date 1986/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921295
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はじめに
1972年,ベス・イスラエル病院で“患者としての権利”が宣言されてから13年が経過した.日本においても臨床の場や医療訴訟の場で,患者の知る権利や良い医療を受ける権利,あるいは人権やプライバシーを守る,などの言葉が聞かれ,また問題にもなっている.そのような中で,1984年10月に患者の権利宣言全国起草委員会により“患者の権利宣言(案)”が提案された.
そこで私たちは,日常の看護場面で患者の権利や人権をどのように受けとめているか,また,それを守るとはどのようなことなのか,をいくつかの事例を通して考えてみることにした.
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