特集 質の高いケアの提供とPOS—第12回POS研究会報告
[教育講演]
医療記録と患者の権利
鈴木 利廣
pp.662-667
発行日 1990年11月1日
Published Date 1990/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900113
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はじめに
POS研究会は,今年の会長を岡安先生がなさっているわけですが,以前岡安先生と看護の雑誌で,ターミナルケアについての座談会をさせていただいたことがあります.その時私は,インフォームドコンセントとか,患者の権利からアプローチをした意見を述べました.それがユニークだったようで,今回,医療記録に焦点を合わせた話をしてみてほしいと依頼を受けたわけです.
私は弁護士15年目なのですが,仕事の半分は,医療事故の患者側の代理人の活動をしてきました.医療事故として紛争になったケースから見た考え方を医療関係者にお示しすることで,質の高いケアを実践することに多少なりともお役に立てばと考えて,お話をさせていただきます.
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