特集 患者を守る看護の役割を考える
“患者の権利”,看護婦とのかかわり
石川 操
1
1日本赤十字中央女子短期大学
pp.33-37
発行日 1986年1月1日
Published Date 1986/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921294
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はじめに
医学は1970年代から1980年代にかけて加速度的に進歩してきた.それにつれて,医療の恩恵を享受できるようになった反面,医学が細分化され,全人格としてでなく,肉体主義的な医療を受けるような傾向が現われ,また広く国民に閉ざされた世界において医療行為が行なわれていくようになり,そのことへの不満が増大した.さらに医療事故の多発,医療費の増大,国民の権利意識の高揚などが背景となり、1984年4月,患者の権利宣言全国起草委員会によって“患者の権利宣言(案)”が発表された.
本特集別項の資料(p.32)をご覧いただけば分かるように,
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