ここまできた日本の医療・12
マイクロサージェリーによる卵管形成術—藤井明和・東海大学医学部教授に聞く
pp.1324-1327
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921255
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マイクロサージェリー応用の歴史
──卵管が種々の理由で,癒着したり,つまったりして不妊症になってしまう人に対して,顕微鏡下で手術を行なう,いわゆるマイクロサージェリーを用いた手術で卵管の疎通障害が飛躍的に改善されるようになり,その結果,妊娠率も高まったと聞いていますが,この卵管形成術に,マイクロサージェリーが応用されるようになったのは,いつごろからでしょうか.
そもそも,卵管に異常があって不妊となり,それを外科手術で解決しようとする試みは欧米で始まりました.
欧米では日本と違い10代(女性)で結婚し,妊娠・出産を比較的若いうちに終え,卵管結紮などの,永久不妊手術を受ける人が多くいました.
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