特集 在宅医療の新たな広がり—江東区における在宅チーム医療の展開を中心に
地域医療の担い手として—開業医の立場から
若月 透
1
1東京都城東医師会
pp.1113-1117
発行日 1985年10月1日
Published Date 1985/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921207
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なぜ今在宅医療か
今回私が,深川・江東両医師会の多くの先生方を差し置いて,上記のテーマで江東区の訪問看護—在宅医療の報告を書くはめになりましたのは,たまたま私が主治医として訪問医療・看護をしている筋萎縮性側索硬化症の事例をめぐって,家族の非常に良い介護も含めて保健婦,看護婦,理学療法士,栄養士さん等の‘チーム医療’がほぼ理想的な形で行なわれているのが,ある偶然の機会に目にとまったからだと思います.
さて,なぜ今在宅医療とか地域医療とかが問題になってきたのでしょうか.その理由は社会的背景や国の財政とかいろいろ複雑な問題が絡み合っていることとは思いますが,私は地域の開業医(診療所)の立場から次のように考えます.
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