研究と報告
訪問看護1年の経験を顧みて—武蔵野赤十字病院での取り組みと今後の課題
有馬 千代子
1
1武蔵野赤十字病院・医療社会事業部成人保健相談室
pp.1032-1036
発行日 1985年9月1日
Published Date 1985/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921187
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はじめに
入院中の患者の中には,急性期の治療を終えて,慢性期を迎えたケースがある.退院許可が出ても引き続き何らかの医療的ケアを必要とする場合は,退院後の在宅療養が不安なため,退院をためらうケースがある.これらの患者にも訪問看護の支えがあれば,在宅療養が可能となる場合もある.
武蔵野赤十字病院成人保健相談室では,昭和59年4月発足後,病棟,外来との連絡を密にし,入院中から退院後の在宅療養が可能になるよう,介護技術・社会資源活用についての指導,医師との連絡調整等を行ない,退院後は訪問看護により,在宅ケアの導入を行なった.そして安定した時期には,地域の訪問看護に移行してきた.
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