病院めぐり
武蔵野赤十字病院外科
窪田 孝蔵
pp.349
発行日 1997年3月20日
Published Date 1997/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902669
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武蔵野赤十字病院は武蔵野市の南部に位置するこの地域の基幹病院の一つです.昭和24年の創立当時は病床数50床,診療科数6科,医師数8名でしたが,その後病院は数次にわたり拡充され,現在は567床,占床率約96%,1日の外来患者数約2,000名という規模になっています.本稿が掲載される頃には新病棟の建築がはじまり,2年後にはさらに増床されることになっています.当院は昭和57年に救命救急センターに指定され,昼夜を問わず急患が飛び込んできます.ちなみに平成7年の救急車による来院件数は4,264件でした.屋上にはヘリポート(写真Ⓗのマーク)があり,主に奥多摩方面より重度の外傷患者が搬送されてきます.
外科は平成7年の心臓血管外科の独立以後10名のスタッフで構成され,腹部および頸・胸部の外科疾患の診療に従事しています.また,当院では全国公募の研修医が毎年6〜8名採用され,そのうちの1〜2名がローテーションで外科に回ってきますのでその指導にもあたっています.外科の病床数は,混合ベッド制をとっているために一定ではありませんが,70床前後です.総手術数は小手術を含めて平成7年が1,198件で,このうち成人の全身麻酔例は596例,主な悪性疾患は胃癌105例,大腸癌103例,乳癌72例でした.
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