ベッドサイドの看護
独り善がりの看護に気付いた一事例から—交流分析を用いた看護場面の反省
高砂 綾子
1
,
藤牧 栄子
1
1国立療養所東松本病院
pp.911-916
発行日 1985年8月1日
Published Date 1985/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921159
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はじめに
私たちは,日ごろ患者サイドに立って患者中心の看護を行なおうと努力している.ところが,現実の看護場面において患者の立場や置かれた状態,症状をとらえる看護者側の視点が固定的なため,つい一方的に看護を展開してしまうことがある.
今回の事例で,患者のニードに添わない独り善がりの看護をしていたことに気付いた.今後,患者とのかかわりを深め,患者の気持ちを大切にしていくための足がかりとして,その実践を報告する.
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