NURSES' VIEW
なぜ交流分析は看護に必要か
池渕 保子
1
1鳥取県済生会境港総合病院
pp.985
発行日 1984年9月1日
Published Date 1984/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920866
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交流分析の目指すところは,人間対人間の交流を分析してよい交流を持つようにすることであり,交流の中で相手の自我状態を認め,その交流を客観的に見極め,その場に適した交流ができるように,看護婦自らの自我状態を変えることにあろう.
そのことは,日常のほとんど無意識的に行っている看護行為を,交流分析という手法を活用して見直すことである.そしてまた患者と看護婦の心理的な面における交流を円滑にし,それによって患者を理解するとともに,看護行為もスムーズに行うことができるようになるのである.今まで経験的に体得していた患者との交流を,理論的にできるという点が大切なことではないかと思う.
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