痛みの臨床・13
麻薬性鎮痛薬の作用機序
中島 美知子
1,2
1ニューホープ・ペインセンター
2オリブ山病院
pp.569-572
発行日 1985年5月1日
Published Date 1985/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921087
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紀元前から今日に至るまで数千年の間,アヘンは鎮痛薬として用いられてきた.また,その主成分であるモルヒネは1803年にドイツ人薬剤師セルチュナーが抽出・分離して以来,最も優れた鎮痛薬であり続けた(歴史については連載2回目を参照).
しかし,これら麻薬性鎮痛薬の作用機序が解明されてきたのは,オピエート・レセプターが発見された1970年代以後のことであり,現在もめざましい発展を続けている分野である.今回は現代医学のトピックの1つでもある‘麻薬性鎮痛薬の作用機序’について述べてみたい.
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