特集 慢性透析者の自立に向けて
長期透析者の問題点と看護—都市型サテライトでの9年間の経験から
河野 南雄
1,2
,
山口 美佐子
1
1目黒駅前クリニック
2東京慈恵会医科大学
pp.410-415
発行日 1985年4月1日
Published Date 1985/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921053
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はじめに
当院は国電・目黒駅前の7階建てのビルの6階に21床の透析療法室,7階に診療所を持つ,いうなれば都市型のサテライトです.当院の透析通院者数は74名(昼間透析者39名,夜間透析者35名)で,透析歴を表1に,年齢構成を表2に示しました.5年以上の透析歴を持つ者が42名で全体の56.8%を占めております.
この地に開業して9年が経過しましたが,この間の血液透析療法の進歩とその普及は驚異的とも言えるほどで,まさに‘十年ひと昔’の感があります.しかし,透析医療の歴史はまだ浅く,医療の対応も試行錯誤の連続でした.特に長期透析者の予後については,まだまだ不明の点が多いのが実情ではないかと思います.
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