特集 "淘汰"の時代を勝ち抜く民間病院
特集に寄せて
都市型民間病院聞きある記
pp.1142-1143
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209728
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医療計画の策定・公示に伴う混乱のなか,わが国の病院数は遂に1万の大台を越した.戦後,決定的な供給不足を背景に出発した医療体制は行政主導の形で徐々に整備され,地域的偏在の問題点を指摘されながらも,医療資源をめぐる需給関係は,総体において完全に供給過剰になっている.
こうした環境下で次期医療法の改定作業が進められ,巷間伝えられるところによると,診療報酬体系と連動した病院の機能分化(施設類型化=分業体制)の考え方が打ち出されるのではないかという.この種の分業体制が現実化した場合,民間病院は,ごく少数の例外を除いて,慢性収容型病院への転換を余儀なくされるのではないかと危惧する向きも少なくない.
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