特集 慢性透析者の自立に向けて
合併症を有する透析患者の看護—看護的視点で透析患者の合併症をとらえる
青木 芳子
1
,
稲田 清美
1
,
中井 ゆふ
2
,
藤村 淳子
3
,
細野 容子
1
1新生会第一病院
2新生会第一病院手術室
3新生会第一病院ICU
pp.402-408
発行日 1985年4月1日
Published Date 1985/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921052
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はじめに
透析の合併症は多く,その治療法が定かでないものが沢山ある.原疾患に基づくもの,透析に伴って起こるもの,長期透析療法の間に生理的変化を来すもの.
具体的には,不均衡症候群,心不全,脂質代謝障害と動脈硬化,腎性骨異栄養症,精神神経症状と透析性脳症,るいそうと貧血などの分類1)や,尿毒症の毒素とタンパク,アミノ酸代謝,透析患者と神経,血圧,肺,消化管,骨,高カリウム血症,貧血,脂質代謝異常と動脈硬化を論じているもの2)などが挙げられるが,一例にすぎない.
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