特集 救急医療と看護の対応—患者・家族とのコミュニケーションを中心に
外傷患者へのアプローチ—身体機能の一部を永久的に失ってしまった2事例を通して看護援助を考える
小山 由美子
1
,
長尾 壽子
1
,
平出 ひろの
1
,
渡辺 裕子
1
,
田口 吉子
1
1日本医科大学付属病院救命救急センター
pp.48-53
発行日 1985年1月1日
Published Date 1985/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920974
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はじめに
当大学病院に3次救急が開設されて,約10年が過ぎようとしている.搬送されてくる患者の多くは,交通事故や労災事故等による多発外傷患者である.
これらの疾患を看護する中で,大切な分野が精神面への援助である.突然の入院で環境に適応しきれない患者や,身体の一部の喪失,激しい痛みで夜間不眠が続き,ますます不安が増強するなど,その患者が回復期に至るまでさまざまな過程をふんでいくことが多い.
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