新卒業生に贈ることば
「永久」の重み
永井 諄爾
1
1九州大学医学部付属病院中央臨床検査部
pp.103
発行日 1964年2月15日
Published Date 1964/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916725
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私は私たちの大学の付属衛生検査技師学校に新しい学生が入学してくるたびに,これからの二年の修業時代をずっと将来になってふりかえってみたとき,それがなつかしい思い出になるような,そんな二ヵ年を過してほしいと,話してきたものでした。今年もこの学校を20人の人たちが卒業していきます。卒業にあたって学校をふりかえってみた気持など,やたらに人にしゃべれるものではありませんから,別に一人一人から聞いてみたいとも思いませんが,それだけ私にとって興味が深いのです。
こうした人たちが,今年も全国で何百人か卒業していきます。全国のすべての学校を卒業する何百万人の人にくらべると,この人数はほんの一部分です。しかしこの何百人かの新しい卒業生が出るということは,非常に意味深いことだと思います。
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