特集 褥創のケア—戻るべき看護の原点
重度の褥創を持った老人への看護
松村 京子
1
,
相川 富士子
1
1東京都養育院付属病院脳神経内科病棟
pp.1240-1243
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920921
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はじめに
当脳神経内科での寝たきり患者は絶えず定数の1/3くらい(10-15人)を占め,全身状態の低下,四肢の強度な拘縮,パーキンソン病による全身硬直等が多く見られる.それらに対し看護者は,定期的な体位変換と清潔の保持,経口摂取による栄養の補給などの工夫により褥創ができるのを予防している.
しかし,自宅からの入院,他施設からの転入患者の中には,褥創が既に出来ている人も多々ある.それらの中から今回報告する3事例は,かなりの重度な褥創であったが,1事例は治癒し2事例はかなりの回復をみたので,ここに経過と援助方法の実際を紹介する.
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