特集 退院時サマリーをどう書くか—看護の質と継続性を高めるために
看護サマリーと看護の継続性—看護連絡協議会の活動を通して
久保 智子
1
1芳賀赤十字病院
pp.649-654
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920794
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はじめに
1978年のアルマ・アタ宣言以来,日本の各地でプライマリ・ヘルスケア活動が活発化してきている.高齢化・核家族化という社会的変化の中で,慢性疾患や障害を持ちながら自宅療養を余儀なくされている人がますます増えている.
当地域では,1972年から継続看護活動を開始し,1978年には,当院と1市5町,保健所・福祉事務所が連携した“芳賀郡市継続看護連絡協議会”を設立した.現在では,4つの分科会活動を中心に,継続看護の推進,調査研究,事例検討会,健康教室の開催等,多方面からこの活動を浸透させ,今では看護業務の一部となって定着している.この中で,訪問看護連絡票および退院時要約は,地域看護が継続的かつ協働的に運用される上で大きな役割を果たしている.ここでは,当院で使用しているこれらの看護サマリーを紹介し,実践の立場から考え再検討してみたい.
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