特集 退院時サマリーをどう書くか—看護の質と継続性を高めるために
看護記録としての看護要約
白銀 恵子
1
,
陸田 由美
1
,
山崎 弘江
2
1近畿大学医学部付属病院泌尿器科
2近畿大学医学部付属病院看護部
pp.637-640
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920792
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はじめに
医療の進歩により,悪性疾患患者の延命や,慢性疾患のコントロールができるようになり,疾病を持ちながらも,家庭復帰・社会復帰するケースが多くなってきた今日,生活上に多くの問題を残しながら退院し,その問題を持ったまま社会生活をおくっている人々に,より良い医療や看護援助を提供するための資料となるのが退院時要約である.
当院では退院時看護要約を書き始めて4年が経過し,当病棟においても資料としての看護要約は,1000例を越した.記録内容においては当初,治療・処置に関するものが多かったが,徐々に看護援助に関するものが増加してきており,再入院時,外来継続での看護援助時に役立つものとなってきているので報告する.
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