特集 退院時サマリーをどう書くか—看護の質と継続性を高めるために
情報伝達手段としてサマリーの活用を考える—病棟から訪問看護室への継続看護とフィードバック
木下 由美子
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1日本大学医学部付属板橋病院訪問看護室
pp.631-636
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920791
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はじめに
患者にとって‘看護の継続’が問われる時に,情報伝達がどのようにされているか,話題となることが少なくない.その際に,退院時サマリーのことが必ずといってよいほど話されるが,活用が十分にされているところはまだ少なく,サマリーに書かれた情報の過不足の問題や,サマリーの利用方法や書き手側の問題など,多くの問題がまだ残されているようである.当院においても同様で,退院時サマリーを書く習慣にはなっていても,その活用のされ方には問題を残している.そこで,同じ医療施設の中でも,看護を引き継ぐ側からの退院時サマリーに関する問題提起や改善を考えてみたいと思う.
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