行動医学・9
行動医学と習慣
篠田 知璋
1
1聖路加国際病院内科
pp.89-92
発行日 1984年1月1日
Published Date 1984/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920680
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病気は生活の中でつくられる悪い習慣がつくる“習慣病”
今までの本シリーズでは,患者の行動分析と医療者側の行動分析について,症例を通して分析方法,アプローチの仕方について述べてきたが,本項からは“治療的アプローチ”について解説していく.実際の患者の治療・指導に当たって,今回のテーマである“習慣”の問題はたいへん重要で,不可欠なものといえる.
日野原重明博士が提唱された“習慣病”は,患者のもっている様々な悪習慣が病気につながるということを意味するが,筆者も冒頭で‘病気は生活の中でつくられる’と述べたように,習慣(人間の行動習性)が病気の成立に著しく影響を与えることはいうまでもない.
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