行動医学・4
患者の問題行動
篠田 知璋
1
1聖路加国際病院内科
pp.929-932
発行日 1983年8月1日
Published Date 1983/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919921
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人間の行動は習慣的なもの,つまりその人の生まれた国柄,風土,国民性を受け継ぎ,その上に生育歴上の様様な因子によって形づくられ,その人の独特の行動習性を表現しているわけである.
それは感覚も,考え方も,対人関係やライフスタイルにも表現されているのだが,人間的に成長していて自己洞察が可能な人では,意識して行動する度合も多くなるが,それでも無意識的に,気づかずに行動していることも少なくないといえる.‘なくて七くせ’という古くからの日本の格言に示されるように,人はそれぞれ自分で気づかないくせ(行動習性)を,少なくとも7つぐらいは持っているのである.
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