NURSES' VIEW
子供と同じレベルに自分を変える
松崎 康子
1
1宮崎県立整肢学園
pp.1345
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920016
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総合病院勤務の後,しばらく家庭に入っていた.再就職する時,子育ての経験を生かして勉強できる所として現学園を選び今年で勤続9年になる.マンネリ化しがちな自分にとって,1日1日成長していく子供たちの姿から,看護の姿勢を教えられることが多い.
入園歴9年余の脳性麻痺児のS子は,ここ1年股関節の痛みが強くなり,独歩から車椅子生活に後退し訓練意欲を失い,情緒不安な日を送るようになった.痛みが緩和すると期待して,内転筋解離術および臼蓋形成を目的とした直達牽引を受けた.13歳にしては物事を冷静に判断し,温和な性格で我が子同様の心の交流があると信じていたが,手術後激しい嘔気,嘔吐,便尿の失禁等,予想外の症状に奔走させられた.
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