インフォメーション 新しいナーシングケアのために
酵素検査法
林 長蔵
1
1大阪大学医学部検査診断学
pp.1103
発行日 1983年10月1日
Published Date 1983/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919961
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酵素について
酵素はタンパク質を主成分とする物質で化学反応の触媒作用をする.白金などの一般的な触媒と異なるのは,特定の物質から特定の生成物しか作らないという基質特異性と作用特定性を有していること,およびヒトの生体内組織のような緩和なpH,温度などの条件下で充分な触媒作用を示すことである.
酵素の触媒作用はアミラーゼのように,それ自体単独で作用を示すものもあれば,LDHのように単独では触媒作用を示さずNAD(H)のような低分子のCo-Enzymeあるいは補酵素と呼ばれる物質の手助けを必要とする酵素もある(補酵素にはビタミンB群物質が多い).
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